オイルヒーターをはじめて使ってみました!

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2018年12月にオイルヒーターを買うかどうかを悩んでいろいろなサイトを見たけど、同じような情報しかありませんでした。結局、「オイルヒーターは暖かくなるか?」「電気代は高いか?」分かりませんでした。

思い切ってオイルヒーターを買いました。せっかくなので、使った経験からサイトに載ってなかった事をレポートします。今悩んでる人は参考にしてもらえるとありがたいです。でも、買うかどうかは自己責任でお願いします。

購入したのは、デロンギ オイルヒーター ドラゴンデジタル スマート X字型フィン9枚 【10~13畳用】

デロンギを選んだ理由は、廃棄をメーカーが引き受けてくれるからです。そのためには新品でないとユーザー登録できないから、中古は安くても選択外でした。

オイルヒーターは暖かくなるか?

結論は、「エアコンのような暖かさは感じませんが、寒くない」です。3時間以上連続で使うなら、断然オイルヒーターです。換気しなくても空気はクリーンだし、風も匂いも音も無しです。

スイッチを入れると、確かに室温は温度計を見るとオイルヒーターに設定した温度になります。(オイルヒーターは部屋の隅、温度計は部屋の中央)そして、部屋の何処に行っても温度ムラを感じません。また、エアコンやファンヒーターから出るような暖気も感じません。

エコモードだとオイルヒーターの真上2センチ位のところに手をかざすと暖かさを感じますが、その暖かさは、少し手を温める程度で、部屋全体を温めるものではありません。また、横方向のどこも暖気はありません。本体の側面に直接に触れても暖かい程度です。(外気の温度6.5度Yahoo天気。オイルヒーター設定温度24度)

標準モードの24度に設定すると、さすがに側面も火傷はしませんが熱くなります。そして、東京の真冬の寒い深夜でも暖かいです。それもサーキュレーター無しです。

昨年は880wの電気ストーブと石油ファンヒーターと併用してました。それで灯油を1シーズンにポリタンク5個消費しました。今年はオイルヒーターとの併用で一度もファンヒーターに灯油を補給してないので、結構オイルヒーターは暖かいのかもしれません。

部屋の条件とオイルヒーターの大きさ選択

オイルヒーターを設置している部屋は、鉄筋、8畳のキッチンダイニング&リビング。窓は、東側120×128が1か所、北側180×40が3枚。すべての窓は内窓を後付の二重窓。レースカーテンと厚手のカーテンにプラスしてカーテンライナー。さらに、窓あったかボードを設置。床はフローリングの上に全面コルクマット厚さ7ミリ。ダイキンの加湿空気清浄機。

素人ができる限りの断熱対策しました。

オイルヒーターは部屋より大きめのものを選択しました。当時、理由ははっきりしなかったのですが、サイトのおすすめに従ってしまいました。

当初、広い部屋用はオイルヒーターのオイルを温めるパワーが強いので、部屋がより早く暖かくなるかと思いましたが、そんなに単純ではないようです。。

後で、いろいろ調べてボイラーの法則で考えてみました。

広い部屋用はオイルの量が多いので、温めるのにより電力を消費します。だから消費電力が大きくても温まるまでの時間は皆同じみたい。違う点は、温まるオイル量が多いとより多くの熱量を保持してるので、より多くの空気を温めることができます。要は、広い部屋用オイルヒーターの方が部屋の温度が下がりにくくなります。温まるスピードや電気代は部屋の大きさに比例します。オイルヒーターが小さいと常にフル回転するのに対して、大きい機種だと電気がオフになる時間が多くなると考えられます。(外気温が低いときは、小さい機種だと広い部屋では温まらない可能性があります)

長い時間部屋を暖房するならオイルヒーターがストレス無し

確かに暖かさに関する満足感は低いです。というか、慣れてないです。あまりにも自然すぎて。

確かに、朝起きてから会社や学校に出かける1、2時間ならエアコンやストーブだと「暖かい部屋」を感じて冬を満喫できて良いです。でも、休みの日に長く部屋にいるならオイルヒーターですね。夕方帰宅して長い夜を過ごすならオイルヒーターでしょう。

2〜3時間を超えて過ごすならオイルヒーターです。

オイルヒーターは拭き掃除するぐらいで、換気も機器のメンテナンスもいらないのは大きいです。でも、22度に設定してると何処からともなく来る隙間風と時折手が冷たくなるのが気になります。24度ぐらいが適温かも。(温度設定26度なら外気温5度でも長袖のシャツ一枚で大丈夫)

エアコンやファンヒーターの時のように天井付近に熱い空気は溜まりません。(暖気がどこにもないです)

この理由は、オイルヒーターは「オイルがパネルを暖め、パネルからの放熱で部屋が暖かくなる」とデロンギのホームページ書いてありますが、単純に空気が暖かくなって熱が伝わるのでなく、空気が、暖かくならなくても直接に物が暖かくなる熱輻射の力のようです。

あと、温度センサーが、床から10センチ位の低い位置にあるのが嬉しいです。どうしても足元が寒いのは嫌ですから、そこの位置で反応してくれるのは隙間風に反応しやすくて良いかもしれません。(写真の右下出っ張りの所。他の機種の位置は知りません)

湿度は、加湿器を使って、エアコンの時は40%から上昇しませんでしたが、オイルヒーターの時は、同じ条件で47%。(設定温度はどちらも24度。外の湿度32%Yahoo)

この高い湿度も体感温度を高く感じさせ良い影響を与えて流らしいです。

でも、加湿が無いと、温度が上昇したから湿度25%にもなってしまいました。オイルヒーターだからといって加湿してくれるわけではありません。

エアコンと併用するとオイルヒーターがオフのままになるかもしれません

オイルヒーターが届いた日は、それまでエアコンをつけてて、途中からオイルヒーターに切り替えました。すると、1時間たっても暖かくなる気配が無いのです。

「オイルヒーターは暖かくなるまで時間がかかる」とか「暖かくならない」という前評判を聞いてたので大分我慢してしまいました。しかし、通電して赤ランプは点いてましたが稼働してない状態でした。

原因は、エアコンの暖気が溜まる位置にオイルヒーターを置いてしまったせいでした。それだけエアコンの暖気にムラがあるという発見でした。そこから僅か1メートルもしないところは寒いし、温度計も低いのです。

取説には、一行、「使用開始時には、最高温度の28度に設定した方がよい」と書いてありました!おいおい、それは面倒でしょ!と思うのは私だけかな。

私の場合は、エアコンと併用しないので、この心配は無さそうです。

ただ、設定温度は24度と高めに設定してます。下の「電気代は高いか?」の章でふれますが、設定温度と電気代は比例しない場合が多いです。他のサイトでの推奨温度設定は20度でしたが、ちょっと体感的に私は無理でした。

気温3度以下の場合、早く温めるパワーが足りません

問題は、立ち上げ時の反応の悪さです。しかし、これは諦めるしか無いです。私の場合、真冬の外気温0度の朝は、石油ファンヒーターを室温20度になるまでつけてます。

外気温と設定温度との差がどのくらいまで有効かということです。一般論では15度差までを推奨してましたが、この基準だと外気温10度ぐらいが限界となってしまいます。

朝、外気温2度で部屋温度16度からオイルヒーターのスイッチをいれ標準モードで運転しました。10分後部屋温度17度になりました。まずまずではないでしょうか。オイルヒーターに近づくと放熱の温かさをすこし感じます。しかし、20度になるのに40分かかりました。

標準運転なら、室温20度まで温めるパワーはまあまあありますが、外気温3度以下だと1時間かかって22度の室温。パワー不足ですかね。さすがに3時間ぐらい24度の設定でつけてると室温25度になりました。

やっぱり、立ち上げは石油ファンヒーターを10分ぐらいつけると速攻で22度になります。それでも石油を補給しなくても1シーズン持ちます。これ良い!

あとは、電気代がどうかということです。

電気代は高いか?

今回買った機種は、強1500w中900w弱600wで、今の強中弱の状態が赤黄青の色分けでランプに表示してくれます。(真ん中のランプ。写真は消えてて消費電力はオフの状態。でもオイルは高温)

電気代は消費電力だけでなく、部屋の断熱性や外気温などの使用条件が大きく影響します。

マニュアル操作だけの機種は電気代を諦めよ

使用条件に関係なく人間がスイッチを切り替える「マニュアル操作」のオイルヒーターは、電気代を安くするのは諦めた方が良いです。私はマニュアルは買わないです。

何故なら、オイルヒーターは、電気で、まずオイルを温め、次に部屋の空気や物を温めます。そして、温まるのに時差があります。ですから体感でスイッチを切り替えると常に遅れてしまいます。結果、暑いから手動で消費電力w数を下げても、既に電気を無駄遣いすることになります。

また、私の場合、よくオイルヒーターを見ていると、「強」で運転しているのは、立ち上げの時だけで、使用中は「中」かオフでした。(外気温5度〜12度)

理由はエコモードだから「中」で、標準だと「強」になりました。

手動で、オイルの温度を下げない程度の最低限の電気の強さにすれば良いのですが、そんな程度は分かりません。だから手動の調整は無理ですとなります。

エコモードの自動調整機能は、かなり節電になる

デロンギのこの機種にエコモードがあります。広告では20〜25%電気代が安くなると表示してます。24度設定(外気温9度)の場合は、運転はずっと「中」かオフです。

外気温6度で標準運転の25度設定にしたら、暖かさは感じますが、かなり1500 wで連続運転です。う〜、外気温と設定温度との差が大きいと、エコモードだとちょっと寒い気がします。でも標準運転にすると途端に電気食うな〜。

エネチェンジのホームページの計算式を使って、

外気温9度設定温度24度:1日10時間30日使用してエコモードのため「中」で運転された場合の計算してみました。(オフ無し)

900(W)÷1000(k)×10(時間)×30(日)×27(円)=7290円

キッチンで火を使ったり、昼間はオフとなる時間が1時間あたり合計15〜20分ぐらいになります。(1.5時間で30分オフの場合もあり)

オフが1時間あたり15分、その条件で8時間動いたとすれば、1日あたり1時間オフとなります。電気代は、1日9時間稼働分となるので、6,561円となります。(1.5時間で30分オフなら4,700円位)

オイルヒーターはオフになっても暖かさ変わりませんからスイッチの切り替えについてはほとんど意識しなくなります。

これが、私が昨年まで使っていた遠赤外線パネルの電気ストーブだと、スイッチを切り替えると明らかに暖かさが変わります。そのため外気温がら12.3度以下になると「強」(880w)以外に切り替えて使用したことはありませんので、まるまる電気代がかかることになります。

外気温5度設定温度24度:1日標準モードで10時間30日使用した場合

この場合、ずっと「強」1,500wというわけではないでしょうが、最大で計算してみました。

1500(W)÷1000(k)×10(時間)×30(日)×27(円)=12,150円

1時間オン15分オフの場合 9,720円。

私の場合の電気代

2017年と2018年の夏の2年平均の電気代は11,500円ぐらいでした。生活パターンは、平日昼間はクーラー無し、土日は一日中寝てる時もクーラー全開です。また、5月頃の暖房もクーラーも無い時の電気代は8,000円ぐらいでした。しかし、2月3月の平均は18,000円でした。(東京ガス)

ちなみに、オイルヒーターを正月休み中24時間使って、1月の電気代は22,000円でした。去年の同じ時期と比べると4,000円も高いです。

こうやって改めて電気代を見てみるとクーラーは安いです。それに比べて遠赤外線電気ストーブはメチャ高いわ!差額計算では毎月9,000円かかったことになってます。オイルヒーターは何故か安かった!まだ12月分の1月請求の使用料だけだからなんとも言えないかな。

私の場合エアコンの暖房電気消費量はデータが無いので、一般的にクーラーの1.5倍だそうですから、クーラー代が2,500円として、3,750円という予想です。

暖房費(月額)を小さい順に並べると

エアコン(3,750円)<オイルヒーター標準モード(?アップデートをお待ち下さい)<電気ストーブ(9,000円)

まとめ

オイルヒーターは「温度は上がりますが暖房の実感は少ないです」「電気代はこの機種のエコモードならばエアコンより少し高い程度」という計算になります。

しかし、標準モードでも電気ストーブより安い。ずっとエコモード使用ならもっと小さい機種を買えばいいののでは?となります。

やっぱり、今日みたいに最高気温7度みたいな日は、電気代を無視して、標準モードで暖かさを甘受することにしました。